補助金申請時に色々な書類を作ったり、用意したりして提出しますが、ご自身で作られる方も結構いると思います。そんな方へ、申請時に大事なことを数回にわたってポイントを絞って解説します。
まず、補助金申請の書類、特に「事業計画書」を書くときに一番大事なことは?と聞くと、
「わかりやすくに書く」とか
「図表、数字を入れる」とか
「プロっぽく書く」
「色を分ける」などの答えが結構多いのです。
間違ってはいませんが、正しくもありません。
文章量が多いから採択されるとか図表や写真がないと採択されないなどと思っている方もいらっしゃいますが、実はそんなところが大事ではなく、『募集要項』や『概要』『手引き』などに求められていることを余すところなく書くということです。
例えば、下の内容を見てください。これは令和4年度に募集されている「持続化補助金(一般型)」の募集要項の抜粋です。ここには書類審査の何を重視して審査するかを明らかにしています。
- では「自社の経営状況分析の妥当性」を求めており、「自社の製品・サービスや自社の強みも適切に把握しているか?」と書かれています。
要は今の会社の経営状況(人、モノ、カネ、情報)などをちゃんと分析し、そこには自社の強みも含めて記載することを審査側から求められているので、きっちり記載出来ているか?というのが採択される、採択されないの境界線だと公表しています。
企業分析でよくつかわれるSWOT分析を使いなさいとか一切書いていません。あくまでも作成側が求められていることをわかりやすくまとめるために、SWOT分析を使っているだけで、使わなくてもきっちり分かるようにしていればOKということになります。そういう大事なことを理解したうえで、申請書類を作ることが求められているので、私が申請サポートをする場合、一番最初に事務局が出しているチラシや募集要項、手引書などにすべて目を通して、書類審査のポイントを把握することから始めます。
実際、目を通そうとしてすべてダウンロードしてプリントアウトして読みこむなどが苦手な方、「そんな分厚い量の冊子など読むのが面倒や!」という方、そんな人は無理せず(笑)申請サポートをしてくれるところに任せた方がいいと思います。こういうのは自分の性格で苦に感じない人、本を読んだりすることが苦手ではない人が向いていると思います。